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清水玲子の名作コミック、パピヨンのあらすじ

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清水玲子という漫画家を知っていますか。
私の一番好きな漫画家さんです。
あんまり漫画を読んできたほうではないのですが、清水玲子先生の月の子や竜の眠る星など、読むたびに、美しいイラストと豊かな空想に感動してしまいます。
部屋を掃除していて、清水玲子さんの花とゆめコミックス、「パピヨン」と「夢のつづき」が出てきたので思わず手に取りました。
今回は、「パピヨン」のことあらすじを紹介します。

王子と従者の親愛劇場

パピヨンは近未来ファンタジーと言われています。
しかし一番の目玉は、王子と従者2人の人間関係です。
簡単に言ってしまえば、王子が従者2人のどちらを取るかをハラハラしながら見守る物語です。

あらすじ

王子、犯罪者になる

アトラスという国の第一王子ナザレは、第一王子でありながら国王の実子ではないため、王位を継ぐことができません。
そのため、王子が敵国デルタに滞在中にもかかわらず、自国アトラスと敵国デルタの間で戦争が始まってしまいます。
王子は急いで敵国から逃亡することを図りますが、ハプニングによって人を殺してしまい、少年院に収容されてしまいます。

少年院は軍事工場

少年院は、軍事工場として機能していて、収監された少年たちは、作業員として武器を製造しています。
少年院では、人が消えるという不穏なうわさがあり、いろいろな秘密があることがわかります。
また、王子は、かわいい顔立ちをしているので、収監されていたベーカーという男にちょっかいをかけられそうになりますが、そこを助けてくれたのは、かつての従者「サラート」に似た「イオ」と名乗る男でした。

従者サラートと再会

長官が王子の正体に気付いたため、王子は殺されそうになります。
しかし、そこを救出してくれたのは、イオでした。
そこで、王子は、イオが従者サラートと同じ人物であることに気づきました。
再会を喜んでいたのですが、サラートは、敵につかまり、体を真っ二つにされてしまいます。

従者が2人になる

王子は、サラートが死んだと思い込みます。
しかし、サラートは死んでいませんでした。
なぜなら、彼は、実は人間とは違う種族で、プラナリアのように分裂して再生することができたからです。
王子の前に、上半身から再生したサラート、下半身から再生したイオとして、再度姿を現します。
上半身から再生したサラートは、紳士的。
王子が知っているサルートと同じような性格をしています。
しかし、下半身から再生したイオは、言葉遣いが荒く、ちょっと乱暴者なので、王子は苦手だと感じてしまいます。
王子は、上半身から再生したサラートの方こそが、従者であったサラートだと考えました。
そして、その事をサラート本人に伝えました。
しかし、王子がそれを伝えた相手は、実はイオだったのです。
王子は、気まずくなってしまいます。

王子はサラートを選んだ

その後、さらに3人は敵に追い詰められます。
しかし、その危機をイオが犠牲になることによって乗り越えることができました。
王子は、イオを助けるようサラートに提案しますが、サラートはそれを断ります。
サラートとイオは、初めから少年院から逃げ出すのはどちらか一人だけに決めていたのです。
そして、どちらが少年院から逃げ出すのか決めたのは、王子の言葉でした。

同一人物が2人いるメリット

その後、王子は、無事に帰国し、国を救った功績を称えられ、王位を継承します。
その戴冠式に来たのはサラートでした。
サラートは、ビザが1枚しか取得できないので、今回、イオではなく、自分が来たと言います。
死んだと思ったイオは生きていたのです。
王子は、去り際、サラートに「イオによろしく」と伝えます。
それに対して、サラートは、「伝えます。あなたに助けていただいた命ですから、粗末にはさせません。」と答えます。
王子は、その答えに、なぜか赤面してしまいます。

サラートが帰ったあと、すぐに、実は、戴冠式に来ていたのは、サラートではなく、イオだったことがわかります。
王子は、イオにやられたとまた顔を赤くします。
こういうことが起きるのが、同じ人物が二人いることのマイナス面だと気づきました。
しかし、「それはたくさんのプラスに比べれば、ほんの少しのように僕は思えた」として、物語がくくられています。

普及の名作

1994年の漫画ですが、今読んでもとても面白いです。
絵柄も綺麗で、想像が掻き立てられます。
恋愛漫画は苦手なのですが、この漫画は、男しか出てこないので、恋愛漫画が苦手な私でも全然平気です。
自分が昔読んでいた漫画って、再度読み返してもやっぱり面白いですね。